エコロジーレポート第22号
おいしさを守る お煎餅缶の役割とは
代表的な進物の一つにお煎餅があります。全国各地の名物に必ず○○煎餅と言われる物が数多く見られます。いつ食べても美味しいわけではありません。梅雨時期など湿気の多い季節は、楽しみにしていたお煎餅が湿気てがっかり・・・ そんなことはありませんか?
お煎餅はなんといっても「パリッ」とした食感が大切ですよね。
袋や箱に入ったお煎餅は缶に入れて保存しておくと湿気にくく、おいしさが長持ちします。
どこの家庭にも1缶はありますね (中身を食べ尽くしても小物入れなどに使っていませんか)
便利な煎餅缶も様々な大きさや形を見かけます。

お煎餅の豆知識
煎餅の製法は、古代から江戸中期までさしたる発達をみなかった。焼き種(煎餅生地(きじ))をつくり、薄くのして円形、方形、亀甲形の枠で型抜きし、炭火 で一枚一枚焼き上げたのである。江戸中期以降には煎餅屋稼業が鋳物師に焼き型を注文できるほど、鉄製鋳物が安価になり、鋏(はさみ)のように2本の柄 (え)の先で開閉する円形、方形、亀甲形、あるいは瓦(かわら)形の鉄皿2枚を備えた焼き型がつくられた。この焼き型を操作して煎餅焼きに従事する職人を 煎餅師とよんだ。煎餅師は、金平糖(こんぺいとう)つくりの掛け物職人がそうであったように、多くは渡世人で渡り職人ともよばれたが、腕のいい職人を抱え た煎餅屋が世間の人気をさらい、名物煎餅を生み出した。
協力/株式会社 東都製缶
平成21年10月1日
全日本一般缶工業団体連合会 エコロジーレポート 第22号