朝だ。真新しいピース缶にカーテンの隙間からこぼれる朝日が当たっている。
「プシュッ」
刃を立てた瞬間のこの感触。
素晴らしい一日の始まりにこそふさわしい。
「シーッ」
鉄が鉄を切る小気味よい切れ味。
何とも言えない馥郁たる香りが辺りを包む。
喫煙したときの喫味(きつみ)。
味のみならず煙の色・香りまだえ総合的に評価される。
喫味チェックが時系列的に行われるのはピース缶入りのものだけ。
なぜって、紙箱のものは当たり前に劣化していくから。
逆にほぼ真空パックされているピース缶の中では、良い葉っぱが熟成されていく…。
最高度の喫味を表現するために、ピース缶には匠の技ともいえるノウハウが凝縮する。
厚いスズメッキ。ハンダ付け。材料には厚く塗布された特殊な食用油。
水洗い。乾燥。滅菌。すべては喫味のために。
スチール缶7つの約束のうち、「密封・防湿性」「遮光性」「耐衝撃性」「耐水耐熱性」を
保証している。もちろん「リサイクル性」も。
密封しているからフィルターも接着剤もなじまない。紙は最高級のライスペーパー。
匠の技を結集したピース缶。数あるたばこの中、ピースだけがそれに適う。
ピース缶誕生から55年間。これ以上の優位性を持つ容器は未だ現れていない。
協力/井上製罐株式会社
全日本一般缶工業団体連合会