エコロジーレポート第16号

カセットコンロは便利なキッチン

南天のど飴が昭和43年にデビューした当時は、「医薬品」ではなく「食品」でしたが、その後の厚生労働省の基 準により、南天のど飴の有効成分である『南天実』が「医薬品」に分類されました。しかしながら、ドロップ(あめ)という剤型が「医薬品」では認められな かったため、「食品」のままで販売していました。

昭和60年に、それまでの高い販売実績と副作用の報告がないこと、また効能効果の裏づけやCMなどでの一般消 費者の高い認知度などが決め手となって、ついにドロップ(あめ)での「医薬品」承認をとりました。南天のど飴は「“基準外”で勝ち取った一般用医薬品 (OTC医薬品)」という、他社では出せないユニークな商品です。

「南天のど飴」は医薬品ですが、「飴」ですので味にもこだわりを持っています。ミネラル分などが豊富で、健康にもよいとされる黒糖を使用していますが、その原料であるサトウキビからこだわった結果、沖縄県の波照間島と多良間島の2島に限定・厳選して使用しています。

「南天のど飴」は、2007年で40周年を迎えたロングセラー商品。2006年には39年ぶりの新味「クール」を発売し、新しいファン層をひろげています。

「南天のど飴缶」の容器にスチール缶が使われている理由の一つに、落としたりぶつけたりしても、中身のドロップが壊れない強度があります。二つ目として、 透過性がなく成分の品質を保てる事も魅力です。「南天のど飴缶」の透き通るような印刷はとても綺麗、平たい形の(ツーピース缶)は携帯に便利で、ポケット にスッと収まる。さらに、分別できるプラスチック製の中蓋は環境対策にも配慮して非常に無駄のない商品作りはロングセラーの根源と思われます。そして“喉 に優しくありたい”という想いと共に、スチール素材の「地球に優しい」のハーモニーが次世代へと続くのです。

南天のど飴
平成20年4月1日
協力 / 常盤薬品工業株式会社
清水金属工業株式会社
全日本一般缶工業団体連合会 エコロジーレポート 第16号